文科省が「組織」対「組織」の産学官連携の好事例集を公開

文部科学省は5月17日、「研究大学における外部リソースの更なる獲得に向けた効果的な産学官連携活動等に係る調査分析」の成果報告書を公表した。

日本の研究大学が自らの研究力を向上させていく上では、「組織」対「組織」の産学官連携活動に係る取組みをはじめとした各種外部収入を増加させるための戦略的な取組みを行うことで、経営リソースの拡張を図ることが重要といえる。

このため文科省では、産学官連携による共同研究強化のためのガイドライン等の作成や産学官連携推進事業等を通じて、「組織」対「組織」の産学官連携の強化に向けた取組みを行ってきた。

企業から大学への投資は順調に進んできたものの、民間企業との共同研究は依然小規模なものが多く、例えば、1,000万円以上の共同研究は、民間企業と大学等で実施される件数の総数の5.4%にとどまっている。

同調査では、全国の大学の規模や実績に応じて参考にするための多様な良好事例を調査・分析し、「組織」対「組織」の産学官連携を成功に導くプロセスを明らかにすることを目的として、産学官連携に取り組む9大学にヒアリングを実施した結果を取りまとめたものとなっている。詳細はURLから確認できる。

https://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/sangaku/mext_00012.html

 

Photo by Adobe Stock / Tigarto