「熱中症を学ぶ教材」を無償提供 ARROWSと大塚製薬
教員向けオンラインコミュニティを運営するARROWSは6月16日、大塚製薬と共同開発した「熱中症を学ぶ教材」について、中学校教員への無償提供を開始したと発表した。
教材名は「汗をとりもどせ! みんなで防ごう、熱中症」。大塚製薬が培ってきた熱中症に関する専門知識を活かした、正しい熱中症の知識・予防法に関する教材。授業スライドは、人間の適応能力の話から汗にまつわるトリビア、学校での熱中症事故事例などをおりまぜながら当事者意識を促す内容。学校生活の中で熱中症になる可能性が高い場所や熱中症を予防するために必要なポイントを解説した映像教材も開発した。その他、授業進行台本や確認テストも提供する。
新型コロナウイルス感染症に伴う長期間の外出自粛で、子どもたちは暑さに慣れる(暑熱順化)期間がとれずに夏を迎えることになり、熱中症の発症リスクが高まることが懸念されている。一方で、中学校の保健体育でおこなわれる「熱中症」の授業で、「熱中症の予防法」について教える時間は平均18分と短いという(ARROWS調査)。教材セットの提供で、熱中症の発症リスクの低減を目指す。