経産省 先進分野の人材育成事業に「カーボンニュートラル部門」新設

経済産業省及び独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、革新的な次世代ITを活用して世の中を抜本的に変えていけるような先進分野のIT人材を発掘・育成する「未踏ターゲット事業」を、2018年度から実施している。2022年度は引き続き「量子コンピューティング技術を活用したソフトウェア開発」をテーマとして取り上げる。

従来からの「自らのアイディアや技術力を生かしたプロジェクトの提案」を幅広く募集する「ベーシック部門」に加え、新たに「カーボンニュートラルに資する内容に焦点をあてたプロジェクトの提案」を募集する「カーボンニュートラル部門」を設置した。

カーボンニュートラルの実現に向けては、大規模シミュレーションなど複雑・大規模な計算が必要となる場面や、「効率化」「省力化」等、組合せ最適化問題の解決が求められる場面が多いと考えられ、複雑・大規模な計算や「組合せ最適化」処理を高速で実行できる量子コンピューティング技術を活用できる余地が非常に大きいと期待される。

そこで経産省は、2022年度は新たに「カーボンニュートラルに資する内容に焦点をあてたプロジェクトの提案」を募集する「カーボンニュートラル部門」を設置することとした。公募期間は2021年12月17日から2022年3月7日となっている。

21.12.20news2

Photo by Dimitris Christou,Pixabay