経産省、ゲーミフィケーションによるDX人材育成(GDX)を推進

経済産業省では「ゲーミフィケーションをコアナレッジにしたDXに資する人材育成に係る調査及び検討会」の有識者及びオブザーバーが決定し、10月11日に第2回有識者検討会を実施した。

同事業では、ゲーミフィケーションの手法を用いて企業や地方自治体のDX施策を担う人材育成の手法(GDX:Gamification for Digital Transformation)が、DX人材育成にどのように寄与するのかについて有識者による検討会を設置し、日本における目指すべきGDXの全体像や在るべき姿を議論し、ゲーム業界としてGDXを目指すためにどのような要素が必要、不足しているか等の議論を行い、GDX専用の教材や研修プログラム等を作成し、この教材を活用した研修プログラムを実施するものだ。

昨今、急速なデジタルテクノロジーの進歩やDXの進展に伴い、それらを取り扱うデジタル人材の需要が高まっている中で、ゲーム分野においても、デジタルサービスやユーザー視点の必要性など、DXとの共通点が高く、昨今は、ゲームクリエイター等のスキルを活用した社会課題解決(ゲーミフィケーション)や人材育成を行う手法(GDX)も注目を集めている。

今後、Web3.0やメタバース領域などが進展してくることが想定される中で、ゲームクリエイターが持つ3DCG等の技術の重要性はさらに増してくるものと考えられ、それらのスキルを活用した企業等における社会課題解決に向けた需要、あるいは、人材育成手法が見込まれる。そこで、同事業においては、有識者による検討会を設置し、日本における目指すべきGDXの全体像や在るべき姿を議論する。

今回、同事業における有識者検討会のメンバーが決定。また、同事業で実施する研修プログラムにおいて、GDX教材を製作する事業者が株式会社セガエックスディーに決定した。

有識者検討会の委員は下記のとおり。

・相澤彰子(国立情報学研究所 コンテンツ科学研究系 教授)
・稲見昌彦(東京大学 先端科学技術研究センター 教授)
・松原健二(座長代理、株式会社SNK 代表取締役社長 CEO)
・村井純(座長、慶應義塾大学 教授)
・山形巧哉(山形巧哉事務所)

オブザーバーとして、下記が決定した。

・株式会社セガエックスディー
・熊本県宇城市市長政策部市長政策課
・群馬県産業経済部 戦略セールス局eスポーツ・新コンテンツ創出課
・東京国際工科専門職大学 デジタルエンタテインメント学科
・北海道総合政策部 次世代社会戦略局デジタルトランスフォーメーション推進課

22.10.18news1

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