岡山大・横井上席副学長、英国王立技芸協会よりフェローの栄誉称号を授与

岡山大学の上席副学長である横井篤文氏(参考記事)に、英国王立技芸協会(RSA)からフェローの栄誉称号(FRSA)が授与された。

英国王立技芸協会(RSA, The Royal Society of Arts)は、1754年に発足されたエリザベス女王(Elizabeth II)を守護者(パトロン)とする組織で、「社会の変革のために卓越した技芸上の業績を残した全世界の個人」を対象として栄誉称号「ロイヤル・ソサエティ・オブ・アーツ・フェロー(FRSA, Fellow of the Royal Society of Arts)を授与している。

このたびの横井氏への授与は、社会の変革におけるこれまでの国内外での功績が評価されたもの。横井氏は持続可能な地球社会の実現のため、岡山大学のグローバル・エンゲージメント戦略を進める一方、サステナビリティ教育と社会イノベーションの推進及びユースのエンパワメントについて国内外の多様なステークホルダーと共に取り組んでおり、190カ国以上の次世代リーダーが集うOne Young World サミット(本部:英国・ロンドン)の日本委員(現 一般社団法人One Young World Japan Committee 理事)を務めるほか、2019年にはアジアで唯一の「持続可能な開発のための教育(ESD)」に関するユネスコチェアの第二代チェアホルダーに就任、国連・国際機関との連携と共創の強化に尽力してきた。また、2020年には地球憲章国際本部(在 国連平和大学)から地球憲章国際審議会員の世界の1人に選出。同年にCertificate of Recognitionを授与されている。

今回の授与について横井氏は「これは私個人に対してだけではなく、サステナビリティとウェルビーイングを地域と共に全学で推進してきた岡山にとって栄誉なことだと思っています。また一方で、昨今の地球環境の問題や平和と安全保障の課題を踏まえますと、さらなる共育と共創が求められていると感じました。地域から地球社会へ共感(empathy)を育みながら貢献していくユネスコチェアの大学として、多様なステークホルダーと共により一層努めてまいりたく存じます」とコメントした。

このたびの栄誉称号の授与によって、岡山大学のビジョンでもある地域から地球と生態系の健康(プラネタリーヘルス)の推進について、英国王立技芸協会の世界的なコミュニティと共にさらなる活躍が期待されることとなる。

なお、岡山大学は2020年に学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学と教育研究交流および協力に関する包括連携協定を締結している(参考記事)。

22.5.31news3

横井篤文・岡山大学上席副学長(岡山大学ホームページより)