未来工業 「常に考える」を考え続ける経営

電設資材メーカーの未来工業は、休日140日、残業禁止といった、好待遇で社員の意欲が高いことで有名だ。しかし、中島靖社長が守っているのは、自ら考え続けられる環境だという。その違いはどこにあるのか。企業理念はたった一言、「常に考える」。理念の実装の現場を聞いた。

休日削減に賛成10人、
反対は社長だけ

中島 靖

中島 靖

未来工業株式会社 取締役社長
1965年1月1日生まれ。1987年に同社入社、2013年経営企画部長、2014年取締役経営企画部長、2019年常務取締役を経て、2024年6月より現職。

電設資材メーカーの未来工業は、年間休日140日、残業禁止で知られる。好待遇だから、社員の意欲が高い。多くの人がそう理解するだろう。しかし好待遇は「目的」ではない。中島靖社長は、未来工業らしいエピソードを交え説明してくれた。

幹部会議で「年末年始休暇を短縮してはどうか」という提案が出た。業界の繁忙期であり、1日あたり最も稼げる時期。売上増も利益増も見込める合理的な提案に、部長以上11名のうち10名が賛成した。反対は中島社長ただ1人。「僕はそこに逃げたくない」と中島社長は言う。休みを減らせば売上が上がるのは常識的な発想だ。しかし常識と、「常に考える」ことは違う。企業理念である「常に考える」に照らせば、常識さえも疑うべき対象になる。

(※全文:2252文字 画像:あり)

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