企業風土を整えることで良いモチベーションが伝播する組織へ
組織の業績を左右するモチベーション。しかし、管理を強めるほど意欲が下がってしまうパラドックスに悩む企業は少なくない。1993年より30年以上にわたりモチベーションの研究に注力してきた菊入みゆき氏に、自律的な人材を輩出し、成果を生み出す組織をつくるためのポイントを聞いた。
モチベーションの質が重要
質のバランスを客観視する
菊入 みゆき
株式会社JTBコミュニケーションデザイン(JCD) ワーク・モチベーション研究所 所長/
シニアコンサルタント
1993年よりワーク・モチベーションの研究、調査、商品企画に注力。特に、内発的動機づけの促進、キャリアとモチベーション、組織におけるモチベーションの伝播などについての研究、コンサルティングの実績を積む。筑波大学大学院 人間総合科学研究科 博士後期課程修了。博士(生涯発達科学)。明星大学経済学部非常勤講師、白百合女子大学発達心理学科および大学院発達心理学専攻非常勤講師。
── モチベーションが組織に与える影響と、30年以上にわたる研究で実感される変化について教えてください。
モチベーションは産業革命以降の社会で着目され始め、その後は「モチベーション×能力・知識」が仕事の業績と結びつくことは証明されています。私が30年以上研究を続けるなかで、モチベーションの量から質へ着目するような変化が生まれていると感じます。
モチベーションには、活動すること自体の喜びから生まれる内発的動機づけと、報酬などの外部から発生する外発的動機づけの2種類があり、私達は両方をもった状態で仕事や日々の活動をしています。自律的なモチベーションである内発動機づけは仕事の質に結びつくものであり、それが高いことは仕事の満足度や個人のウェルビーイングにも直結しています。そのため、内発的動機づけをいかに高め、促進するかは多くの組織にとって重要なテーマになっていると感じます。
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