伊那食品 社員の幸福を経営の最上位に置く「年輪経営」
トヨタ自動車の豊田章男会長がその経営を敬い、学んだ企業として知られる伊那食品工業。長野県伊那市に本社を置く寒天メーカーで、かつて48期連続増収増益を達成した。同社が経営の最上位に据えるのは、売上でも利益でもなく「社員の幸福」である。社長の塚越英弘氏に聞いた。
業績によらず年次昇給を貫く
──経営意思決定の起点
塚越 英弘
伊那食品工業株式会社 代表取締役社長
1965年長野県生まれ。1990年、日本大学農獣医学部卒業後、自動機械装置メーカーに入社。1997年に伊那食品工業入社。2005年に専務取締役、2016年に副社長を経て、2019年より代表取締役社長。かんてんぱぱブランドで知られる同社で、「社員の幸せ」を経営の最上位に置き、着実な成長をめざす年輪経営の実践を担う。
伊那食品工業では、毎年必ず社員の給料を増やす。業績が良いから還元するのではない。まず昇給を決め、それを実現するために売上と利益を確保するという順序である。
「発想が逆なんです」と塚越社長は語る。「利益が出たから分配しましょう、ではなく、社員の幸せはずっと続く人生のことだから、給料が着実に増えないといけない。これを約束していると言っています」。
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