グローバル教養を磨く書籍

「グローバル」をテーマにした書籍は数多く、政治・経済をはじめ、歴史や宗教・文化・芸術など、多様な観点から世界のありようを知ることができる。ここでは世界的ベストセラーから興味深い切り口の1冊、注目の新刊まで、さまざまな視点を得られる書籍を紹介する。(編集部)

グローバル化の進展に伴い、異文化間の衝突や葛藤などが発生し、さらに新型コロナウイルス感染症、ウクライナ危機の勃発によって「国」や「民族」などを意識することも増えた。異なる国や人々が地球というひとつの環境で共存していこうとするとき必要な視点とは何だろうか。

こうしたときに役立てたいのが、『サピエンス全史』のように歴史を通覧する書籍や、『となりのイスラム』『超加速経済アフリカ』『現代中国ゼミナール』のように各国・地域ごとの文化や経済事情を知ることのできる書籍である。多様な国々の行動原理の背景には、特有の歴史や地理的条件、また長年培われた生活文化や宗教など、多数の要素が影響する。書籍でこうした知識を得ることは国際政治・経済への深い理解につながる。『パンデミック後の世界 10の教訓』や『グレート・リセット』はコロナ禍直後の出版だが、今だからこそ現状と引きつけて納得できる点も多い。

日本もまたグローバル化の波を免れない。海外へ出ていくというだけでなく、身近に自分とは異なった文化・しきたりをもつ人がいる環境でいかに協働していくべきか、『CONFLICTED』で示される姿勢も必要となる。

ここで紹介した書籍が示す切り口は、他者をどう理解し、どう接し、関係を構築していくかを考える際に役立つだろう。

(※全文:948文字 画像:あり)

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