ミネルヴァ大学における汎用的能力とその形成
キャンパスをもたず世界7都市を巡り、すべての授業をフルオンラインのアクティブラーニングで行うミネルヴァ大学。だが、それと並んで大きな特徴は、汎用的能力の形成にある。在学生へのインタビューを通して見えてきたその実際を紹介する。
ミネルヴァという
グローバル環境
松下 佳代
グローバル人材とは「世界のどこでも、だれとでも仕事ができる人」のことらしい。だとすれば、ミネルヴァ大学ほど、グローバル人材を育成するのに適した教育を行っている大学も世界にそう多くないだろう。
ミネルヴァ大学は、キャンパスをもたず、サンフランシスコ→ソウル・ハイデラバード→ベルリン・ブエノスアイレス→ロンドン・台北と、半年もしくは1年ごとに世界の7都市を移動しながら学ぶ(ただ現在は、コロナ禍の影響でこの通りにはなっていない)。それぞれの都市で寮生活をしながら、現地の企業や行政組織などとプロジェクトを行う。学生も、世界約60カ国から集まっている。
私たちのグループではこの2年近く、ミネルヴァの学生や教職員にインタビューを行ってきたが、ミネルヴァの学生たちは異口同音に、「世界のどこでも生きていける自信がついた」と言う。
(※全文:2312文字 画像:あり)
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