産官学の連携で世界と地域の課題に挑戦 グローカル教育の実践

新潟県北部、山形との県境に位置する村上市の荒川中学校では、アフリカ・ベナンの特産品を活用して現地の貧困問題に取り組むほか、地域の行政や事業者と協力してグローカルな課題解決に挑む授業を実施。世界と地域の将来を担う次世代を育てている。

JICAの教師海外研修で
グローバル教育の重要性を実感

増田 有貴

増田 有貴

村上市立荒川中学校 教諭

SDGs教育や国際理解教育、地域学習などに取り組む増田氏。地域に足を着けつつ、世界とつながる授業を始めたきっかけは、JICA(国際協力機構)が実施する『教師海外研修』に参加したことだった。

「教員になってしばらく、自分に自信がもてず余裕のない日々を過ごしていました。教育者としての姿を自問自答していたときに知人から教師海外研修を勧められ、参加したのです」

これが増田氏にとっての大きな転機となった。2016年7月にタイを訪問。熱心な同期参加者に刺激を受けただけでなく、国際協力・開発の現場を見たことで、日本と世界の国々は相互依存の関係にあり、さまざまな問題に当事者意識をもつことの重要性と、そのために教育が果たす役割の大きさを実感したという。

(※全文:2314文字 画像:あり)

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