グローバル人材に求められる「グローバル・シティズンシップ」の観点

日本ではグローバル人材について語られる際、英語能力にフォーカスされることが多いが、今後は地球市民としての姿勢であるグローバル・シティズンシップこそが求められる。これからの社会で必要な素養について、千葉商科大学の影浦亮平氏に提言いただく。

「英語第一主義」からの決別

影浦 亮平

影浦 亮平

千葉商科大学 基盤教育機構 准教授
京都大学卒。ストラスブール大学(フランス)博士課程修了。博士(哲学)。京都外国語大学、クエンカ大学(エクアドル)等を経て現職。専門は哲学・倫理学。

グローバル人材とは、言葉通りに理解すれば、国境のないグローバル市場において価値が認められ必要とされる人材ということになるだろう。人材という経済的概念を軸にしてグローバル人材を考える場合は、グローバル市場で価値を持つ人材とはどのような専門知識ないしスキルをもった人材なのかということが検討課題となる。そのような知識ないしスキルは産業の要請に依存するものであり、グローバル市場のトレンドの移り変わりとともに変化していくはずのものである。

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