「人への投資」実現に向けた政策とその背景、DXとウェルビーイングの両立

続くコロナ禍や不安定な国際情勢など、不透明な要素を多く含みつつ迎える2023年。こうした状況下で求められる教育・人材育成とは何か。本特集では、各省庁の新年度政策ビジョンや経済界の提言とともに、今注目されるキーワードから社会の方向性を探った。(編集部)

転換期の政策、その方向性は
DXと多様な個の能力発揮

デジタル化によって、価値の重心が有形物から無形のデータ・サービス等に移りつつあること、また経済活動に起因する気候変動の深刻化や格差の拡大・固定化、SDGs・ESGといったサステナビリティの概念の普及などを背景に『新しい資本主義』が打ち出され、その柱の一つとして掲げられた「人への投資」に大きな注目が集まっている。

これは、後述の人的資本の部分でも紹介するように、「人」こそが新たな価値を生む源泉であり、異なる素質をもつ人それぞれが多様な能力を発揮できるよう、教育や人材育成に積極的に投資するという考えである。

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