2023年のキーワード 教育ICTの本格化 長期目線で研修の計画と実行を

小中学校では一人一台端末の整備が済み、深まりつつある教育のICT化。社会全体のDXも進む中で、ICTを本格活用し、次のステップに進んでいくためにはどのような視点と行動が必要だろうか。京都精華大学教授でデジタル人材共創連盟代表理事の鹿野利春氏に聞いた。

アフターGIGAに向けた
3つの焦点

鹿野 利春

鹿野 利春

京都精華大学 メディア表現学部 教授
共通教育機構 情報科目部門長
石川県の公立学校教諭に勤務した後、石川県教育委員会を経て文部科学省に高等学校情報科担当の教科調査官として勤務。新学習指導要領をとりまとめた後、「情報Ⅰ」・「情報Ⅱ」の教員研修用教材をとりまとめる。GIGAスクール構想などの情報教育の施策に携わるほか、2022年7月に設立された一般社団法人デジタル人材共創連盟の代表理事も務める。

── GIGAスクール構想で小学校・中学校には一人一台端末が整備され、高校でも整備が進んでいます。教育ICT化では来年以降どのようなことが焦点となるでしょうか。

鹿野 3つあります。一つは、端末整備が済んだ小中学校でいかにこれを使いこなしていくか。二つ目に、ICT活用に向けた教員研修の必要性、そして三つ目がこれから端末の整備が進む高校での対応です。

(※全文:2345文字 画像:あり)

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