総合知を社会に生かす「リカレント・エコシステム」の創出を

リスキリングやリカレントが注目を集め、新たな時代に向き合うための教育とそれを実現するための環境が求められている。文部科学省が令和5年度の教育政策を通して目指す社会の姿を、柳 孝・文部科学事務次官に聞いた。

成長分野の加速に向けて
重要性を増す高等教育機関

柳 孝

柳 孝

文部科学事務次官
1964年生、新潟県出身。1987年立命館大学法学部を卒業、同年科学技術庁入庁。文部科学省研究開発局開発企画課長、官房政策課長、官房長、内閣府科学技術・イノベーション推進事務局統括官、文部科学審議官等を歴任。2022年9月に文部科学事務次官に就任。

── DXやGXの必要性が叫ばれて社会が大きく変化し、教育のあり方も変化を求められています。

従来は「知識を蓄える」ことが教育のイメージでした。しかし今は、習得した知識を応用して社会で活用することが求められる時代です。「人生100年」と言われるなか、学びは大学までで終わるものではなくなりました。社会に出てからの教育の重要性も増しています。

日本の最大の資産は「人」です。社会が急速に変化し、求められる資質も変化するなか、大学をはじめとする高等教育機関の果たすべき役割は非常に大きくなってきています。

(※全文:2085文字 画像:あり)

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