最先端のICTで地域の課題を解決 インテックと慶應SFC研究所

インテックと慶應義塾大学SFC研究所は、最先端のICTを用いて地域における課題解決を図るため、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス内に「地域ICTプラットフォームラボラトリ(仮称)」を開設したと発表した。地域に根差した研究・事業基盤を有する両者で、今後共同研究を進めていく。また、インテックは同ラボラトリでの研究成果を活用するための事業開発拠点を「慶應藤沢イノベーションビレッジ」内に設け、早期の事業化を目指す。

インテックとSFC研究所は、長年にわたり地域課題解決の共同研究を進めてきた。2009年には双方の研究成果を活用した「地域WiMAX事業会社」を設立し、地域の無線インフラを事業化したほか、産学連携によるICT遠隔授業を活用した「高志塾」を15年以上にわたり実施し、インテックおよび富山の近隣企業や学生の人材育成などを共同で推進してきた。世界的なデジタル化の潮流による産業構造の変革により加速度的に社会が変化する中、地域における様々な課題をICTの活用によってスピード感を持って解決するため、研究主導のSFC研究所と事業主導のインテックによる同ラボラトリ開設に至ったという。

同ラボラトリでは、2020年度はまず「地域における産業に跨るデータの利活用」「ローカル5G等ワイヤレスの実運用性」「遠隔授業や地域の教育課題の解決」などの研究開発テーマに取り組む。また、今後は研究開発の成果に基づき、地域のプラットフォームサービスの創造や新たなビジネスイノベーションに取り組み、地域型の事業インキュベーションに繋げていく予定だ。

2020.5.29(1)