イノベーター育成の法則 新事業を創出する環境づくりとは
イノベーション人材に必要とされるスキルは多様で、学問的には体系化されていない。そのため、スキル開発よりもイノベーションを創出する環境をつくることが重要視されている。企業や大学等の取り組みをもとに、イノベーターを育成する環境づくりについて考察する。(編集部)

ヒト・モノ・カネ等の経営資源の流動性を高めることが、イノベーションを促進させる。人材流動を許容するマインドチェンジが必要だ(写真はイメージ)
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経営資源の流動性を高め
変革の阻害要因を取り除く
イノベーターに求められるスキルについて、クレイトン・クリステンセンは著書『イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル』の中で、関連づけの力・質問力・観察力・ネットワーク力・実験力だと記している。また、今回取材した中でも、リーダーシップ・広い教養・コミュニケーション力・語学力・社交性・決断力・段取り力・素直さなど、さまざまな資質や能力が挙げられた。しかし、イノベーション研究に携わる早稲田大学の清水洋教授によれば、イノベーターに必要なスキルに関しては体系的な研究がなされておらず、特定のスキル開発よりも、制度やインセンティブの設計の方が重要だという(こちらの記事)。
(※全文:2173文字 画像:あり)
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