レンタル移籍で越境体験 「外と繋がれる人材」を育てる

多様な人や価値観に触れる越境体験は、視点を転換しイノベーションを創出することに繋がる。コロナ禍で海外赴任や研修が難しい中、所属組織からベンチャー企業へ「レンタル移籍」する需要が高まっている。移籍によってどのように人材が育成され、それらがイノベーションにどう繋がるのだろうか。

越境での良質な葛藤が
イノベーションを生み出す

原田 未来

原田 未来

株式会社ローンディール 代表取締役
2001年、株式会社ラクーン(現 東証一部上場)入社。部門長職を歴任し同社の上場に貢献。長く在籍するにつれて組織への愛着が深まる一方で、成長の鈍化に直面。2014年、株式会社カカクコムに転職し、新規事業開発。自身の経験から複数の業界・企業・職種を経験することの意義を実感するとともに、個人と組織の信頼関係の重要性に気づく。個人が「会社を辞めることなく外の世界を見る経験」として、企業が「人に成長機会を提供する手段」として、レンタル移籍を構想。2015年に株式会社ローンディールを設立。

越境体験とは、人材育成を目的として大企業に所属する人が、所属企業・機関とは関連のない外部のベンチャー企業やNPO/NGO団体等(越境先)に行き、そこでフルタイム同様に業務に携わる体験のこと。越境先では実務を通じて新たな気づきや仕事の進め方などを学び、所属組織(ホーム)へと戻った後、新規事業立ち上げやDX推進、マネジメントなど社内イノベーションの実現に越境体験を生かすという取り組みだ。

(※全文:2185文字 画像:あり)

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