公立高校教員が世界トップの教育大学院で学び直し、起業した理由

本連載は1年半に渡って、多様な視点から海外進学の魅力や受験のコツ、今後の教育の在り方などを紹介してきました。最終回では、公立高校の教員だった筆者がなぜ海外の大学院で学び直し、起業したのかを改めて振り返りつつ、今後の教育を展望します。

教員として感じていた
大きな違和感から留学へ

田原 佑介

田原 佑介

株式会社LOOPAL 代表取締役
公立高校で8年間、英語教諭として勤務。学校で5000人以上の高校生と関わるほか、NPOとして6年間活動。コロンビア大学教育大学院(Teachers College)で、スクールリーダーシップの修士号を取得。日本の若者が、国際的に通用するスキルを身につけ、理想のキャリアを実現するサポートをするために、LOOPALを起業。

山口県で育った私は、「日本の教育をよくしたい!」と思い、2022年にコロンビア大学教育大学院へ留学しました。留学に行く前は、新卒から8年間、公立高校で英語教員として働いていました。でも、その間にずっと抱えていた悩みがありました。

グローバルリーダーの育成を掲げる学校で、生徒に「グローバルリーダーになろう」と伝えていました。しかし、私は自分自身が国際舞台で活躍した経験がなく、生徒にその道を示せているのか疑問を抱えていました。

(※全文:2092文字 画像:あり)

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