各国の受験の違いから進路を考える 海外進学の完全マップ②

多様な視点から海外進学の魅力や受験のコツ、今後の教育の在り方を考えていく本連載。「『海外進学を支援したい』と思ったものの、生徒からの相談に答えられない」といった悩みをよく聞く。今回は、そういった不安に答えるべく、「国ごとの受験の違い」をまとめた。

「『海外進学を支援したい』と思ったものの、生徒からの相談に答えられない」といった悩みをよく聞く。そういった不安に答えるべく、本稿では「国ごとの受験の違い」をまとめた。

国ごとの受験の違い

田原 佑介

田原 佑介

株式会社LOOPAL代表取締役
公立高校で8年間、英語教諭として勤務。学校で5000人以上の高校生と関わるほか、NPOとして6年間活動。コロンビア大学教育大学院(Tea chers College)で、スクールリーダーシップの修士号を取得。日本の若者が、国際的に通用するスキルを身につけ、理想のキャリアを実現するサポートをするために、LOOPALを起業。

「海外大学受験はエッセーや課外活動が大変」というイメージを持っている人も多いだろう。これは半分合っているが、半分間違っている。海外大学受験で必要なものは、アカデミック(GPA、スコア(英語、SAT))と非アカデミック(エッセー、課外活動)に分かれる。アカデミックはテストで測られる学力で、非アカデミックはリーダーシップ、課題解決能力などのテストでは測ることのできない力である。国ごとに受験の違いが分かるよう、受験で求められるものを表にまとめた。

表からも分かる通り、すべての大学受験において、アカデミック要素は必要となる。しかし、非アカデミックが求められるのは、主にアメリカである。国ごとの大学受験の特徴をまとめると次のような形になる。
●アメリカ:バランス型(アカデミック&非アカデミック)
●アメリカ以外:アカデミック型

「アメリカかそれ以外か」で考えるとわかりやすい。なぜそういう違い…

(※全文:2112 文字 画像:あり)

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