デザインの知と経験が拓く 新たなリーダーシップの可能性

「デザイン」の知と経験には、今後のビジネスを拡張する有用な知見が数多く含まれており、また、多くのビジネスパーソンが「デザイン的資質」を有している。デザインを活かしたリーダーシップの可能性、人材育成の方法論について、立命館大学・八重樫文教授に話を聞いた。

デザインの知や経験は、
非デザイン領域においても有用

八重樫 文

八重樫 文

立命館大学 経営学部 教授
立命館大学DML(Design Management Lab)チーフプロデューサー
1973年北海道生まれ。武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科卒業、東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。デザイン会社勤務、武蔵野美術大学助手、福山大学専任講師、立命館大学准教授を経て、2014年から現職。2015・2019年度ミラノ工科大学客員研究員。近著に『デザインマネジメント論のビジョン』(新曜社)など。

──経営やリーダー人材育成におけるデザインやアートの意義について、どのように見ていますか。

2つ見方があると思っています。1つはビジネス側からの視点です。企業を取り巻く環境が不確実性を増している中で、既存の方法論だけでは立ち行かなくなり、これまでとは異なるアプローチの1つとして、デザインやアートが注目されています。

(※全文:2111文字 画像:あり)

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