世界の教育復興の取組みを追跡、新ツールを発表 ユニセフ等

新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、過去1年間で世界の16億人の子どもたちの教育を中断させている。そうした中で、ユニセフ(国連児童基金)、ジョンズ・ホプキンス大学、世界銀行は、現在行われている世界の対応を測るため、共同で『COVID-19 - Global Education Recovery Tracker(COVID-19世界教育復興追跡ツール)』を立ち上げた。

追跡ツールは、200以上の国と地域における学校再開および教育復興計画の取り組みを追跡することで、各国の意思決定を支援するものだ。4つの主要分野の情報を記録し、紹介している。

・学校教育の状況
・学習方法(リモート式、対面式、もしくは混合型)
・補習支援の有無
・教師へのワクチンの提供状況

2021年3月初旬までのデータによると、51カ国では完全に対面式の授業に戻っている。一方で90カ国以上の国では、開校している学校もあれば休校している学校もあり、また多くの国では対面式とリモート式の混合型学習の選択肢が提供されているなど、生徒たちは複数の方法で指導を受けている。

追跡ツールは、学校の運営状況だけでなく、生徒がどのようにサポートされているかも追跡。特に、初等教育における学校の年間スケジュールの変更、個別指導、補習などが含まれる。これらの対策は、全世界の学齢期の子どもたちの95%の学習と生活に影響を与えた1年を経て、教育の回復プロセスの重要な要素となる。

21.3.31news1

『COVID-19 - Global Education Recovery Tracker』サイト
https://equityschoolplus.jhu.edu/global-tracker/