東京工業大学、新しいエネルギー社会を変革・デザインする卓越人材を育成

気候変動の抑制や、持続可能なエネルギー社会の構築が求められる中、東京工業大学のエネルギー・情報卓越教育院では、「マルチスコープ・エネルギー卓越人材」の育成に取り組む。企業や世界トップレベルの大学とも連携し、教育や研究を推進していく。

企業や世界トップの大学が
参加するコンソーシアムと連携

伊原 学

伊原 学

東京工業大学 物質理工学院 応用化学系 教授、エネルギー・情報卓越教育院 教育院長
1994年 東京大学工学系研究科化学工学専攻博士修了。2004年に東京工業大学 炭素循環エネルギー研究センター 助教授。2010年より東京工業大学 大学院理工学研究科 化学専攻 准教授、2015年に東京工業大学 大学院理工学研究科 化学工学専攻 教授、東京工業大学 環境エネルギー機構 副機構長、学長補佐(2018年まで)となる。2016年、改組により東京工業大学 物質理工学院 応用化学系 教授。2020年12月に東京工業大学 エネルギー・情報卓越教育院 教育院長に就任、現在に至る。

2020年12月に設置された東京工業大学の『エネルギー・情報卓越教育院』は、エネルギーの多元的学理を極め、ビッグデータ科学と社会構想力をもって新しいエネルギー社会を変革・デザインする“マルチスコープ・エネルギー卓越人材”の養成を目的としている。2020年度の文部科学省・卓越大学院プログラムに採択され、7年間のプロジェクトとして始まった。

「背景には東工大が2016年度に行った、先進的な教育体系への変革があります。この変革では学部と大学院を連結させた『学院』を設置し、学士から博士課程まで連続でカリキュラムを作り上げた一貫教育体系の『系・コース』を作りました。日本の国立大学では初めての体制で、大学院では専攻(系)横断の複合系コースとして、独自に学位認定する『エネルギーコース』も設置しました」

(※全文:2166文字 画像:あり)

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