隠岐島前地域で官民連携、「大人の島留学」で人を呼び込む

一般財団法人島前ふるさと魅力化財団(島根県隠岐島前)は、4月15日に隠岐島前3町村(西ノ島町、海士町、知夫村)と「隠岐島前地域への若者の還流づくりと人材育成に関する連携協定」を締結する。

同協定は、大人の島留学を核とした新しい人の流れづくりに取り組むと共に、若者がチャレンジしたくなるような魅力ある仕事・暮らしづくりを目指した官民連携型の取り組みなど、次世代還流人材の創出・育成を目指すことを目的としている。

また、連携協定締結式終了後には、大人の島留学制度を活用し、隠岐島前地域に来島している大人の島留学生60名(社会人・学生含む全国各地の若者たち)を対象とした、「令和4年度大人の島留学歓迎式」も開催予定だ。

一般財団法人島前ふるさと魅力化財団は、これまで隠岐島前高校を中心とした隠岐島前教育魅力化プロジェクトに取り組んできた。その中で、「グローカル人材」の育成に力を入れ、視野をグローバルに広げながら、自らが根ざしたローカルとのつながりを生かした学びを通して、未来を創り出す意志ある生徒を育てている。少人数ならではの学びの環境を生かしつつ、全国から生徒を募集する「島留学」制度を整え、多様性に満ちた学びの土壌を10年かけて整えてきた。

そして次の新たな挑戦として、隠岐島前高校の卒業生、隠岐島前地域出身の方を含む全国各地の若者たちが、「還ってきたい」と思える魅力的な地域を目指し、大人の島留学を中心とした地域魅力化事業に取り組み、島前3町村における若者の還流づくり(新しい人の流れづくり)に貢献していく考えだ。

22.4.7news2

「大人の島留学」の研修風景(一般財団法人島前ふるさと魅力化財団・プレスリリースより)