令和3年度文科省概算要求　コロナ対応費など計上

文部科学省は9月29日、令和3年度の概算要求を公表した。「新たな日常」「人生100年時代」「Society5.0」の到来を見据えながら、教育再生、科学技術・イノベーション、スポーツ・文化芸術の振興により、「未来への先行投資」を行うとし、文部科学関係予算として前年度より6,058億円多い、5兆9,118億円を計上した。

新型コロナウイルス感染症への対応など緊要な経費としては、5,982億円の予算を計上している。内訳は、学校・教育関係（オンライン学習システムや保健衛生用品の整備等）で2,801億円、スポーツ・文化芸術関係（デジタル技術を活用した新たなスポーツ観戦体験やオンライン指導によるスポーツ機会の創出等）で624億円、科学技術関係（研究のDX推進や感染症対策に貢献する研究開発等）で2,557億円。 

文教関係予算としては、予算要求額を明示しない「事項要求」として、少人数によるきめ細かな指導体制の計画的な整備を盛り込むほか、 GIGAスクールサポーター配置促進に53億円（新規）等、GIGAスクールにおける学びの充実の推進が提唱された。また人生100年時代や技術革新の進展等を見据え、リカレント教育等社会人が学び直す機会の拡充として「大学等における価値創造人材育成拠点の形成」（新規）も盛り込まれた。

【参考】

・令和3年度文部科学省　概算要求等の発表資料一覧（9月）

・GIGAスクール関連記事

・リカレント教育関連記事

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