メルカリ山田進太郎氏、理系女性向けの奨学金プログラム実施

山田進太郎D&I財団は8月4日、理系女性向けの奨学金プログラムを実施することを発表した。同財団は、メルカリの代表取締役CEOである山田進太郎氏がD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)を推進していくため7月1日に設立した。今後、総額30億円を財団に寄贈し、D&I推進のための取り組みを行う。 

日本の大学における理工学系女性比率は18.15%とOECDの中で最低で、国内の女性エンジニア比率は20%に留まるなど、ジェンダーバランスが崩れている現状がある。同財団では中高生教育の時点で理系を選ぶ女子学生の増加に取り組み、大学における理工学部系の女性比率を2035年までに28%まで伸ばすことを目指している。 

第一弾として「高校入学時点で理系を目指す女性」に対して、奨学金を支給するプログラムを開始する。対象は日本国内の高等学校理数科やSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校等で、年間の支給金額は国公立学校25万円、私立学校50万円。採用人数は最大100名程度で、能力主義ではなく抽選制で支給者を決定する。将来的には、常時1,000名以上への支給を目指している。

21.8.5news3