持続可能な学校教育に向けて コロナ前に戻らない学校づくりを

長期間の休校が明け、学校再開が本格化する中で、教育課程の再編や新型コロナウイルス感染症対策、心理面でのケア等、多様な課題に直面している。元気な学校づくりを旨とする、横浜市立日枝小学校の住田昌治校長に、今後の学校教育の在り方を聞いた。

休校中の子ども達へのケア 進む教職員の ICT リテラシー

──休校中の子ども達へのケアについてお聞かせください。

住田 昌治

住田 昌治

横浜市立日枝小学校校長
2010年~2017年度横浜市立永田台小学校校長。2018年度から現職。ユネスコスクールや ESD・SDGs の他、学校組織マネジメントやサーバントリーダーシップ、働き方等の研修講師や講演、記事執筆等を行い、元気な学校づくりで注目されている。ユネスコアジア文化センター事業推進委員、神奈川県ユネスコスクール協議会会長、横浜市 ESD 推進協議会委員、横浜市ミニバスケットボール連盟参与等を兼務。主な著書に『カラフルな学校づくり』(学文社)、『校長の覚悟』(教育開発研究所)、『「任せる」マネジメント』(学陽書房)など。

学習面では横浜市の動画配信を中心にプリント等を用いて子ども達の学習をサポートしてきました。3月は年度まとめの時期なので個別学習も可能でしたが、4月は新しい単元に入るので、先生方も子ども達が自分たちで進められるようにワークシートを作るなど、色々と工夫していました。

生活面では、定期的な家庭訪問の実施や学級だよりの発行、メール配信システムのアンケート調査で子ども達の状況を把握して、都度、各担任を中心に学校として応えていく形で、学校と子ども達との繋がりをできるだけ維持してきました。

──休校中の子ども達や保護者からはどんな声がありましたか。

アンケート調査からは、子ども達が家にずっといるので…

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