「令和の日本型学校教育」に関する中教審答申骨子(案)を公表

中央教育審議会初等中等教育分科会・新しい時代の初等中等教育の在り方特別部会は8月20日、中教審答申案の作成に向けた骨子(案)「誰一人取り残すことのない『令和の日本型学校教育』の構築を目指して」を公表した。

骨子案では、今日の学校教育が直面している課題として、子どもたちの多様化や高校生の学習意欲低下、教師の長時間勤務による疲弊、情報化への対応の遅れなどを指摘。2020年代を通じて実現すべき「令和の日本型学校教育」では、ツールとしての ICT を基盤としつつ、本来の日本型学校教育の持つ「発問」重視の教育やチームとしての学びを発展させることが重要だとした。

また、令和に目指すべき学びの在り方として、「多様な子供たちの資質・能力を育成するための、個別最適な学びと、社会とつながる協働的な学びの実現」を掲げた。今後の初等中等教育改革の方向性としては、「学校教育の質と多様性、包摂性を高め、教育の機会均等を実現する」「連携・分担による学校マネジメントを実現する」「これまでの実践とICTとの最適な組合せを実現する」「履修主義・修得主義等を適切に組み合わせる」といった項目を挙げた。

中教審は今後、分科会および特別部会での審議や関係団体からのヒアリングを経て、来年1月14日に答申(案)を審議する予定。骨子案全文は文部科学省HPから閲覧可能。

https://www.mext.go.jp/kaigisiryo/2019/11/1422470_00012.htm

20.08.24news1