オンラインとリアルを使い分け、N高が目指す新しい学校づくり

新型コロナウイルス感染症の拡大を機に教育現場で広がるオンライン教育。「ネットの学校」など新しい学校づくりを目指すN高等学校に、オンラインでの学びについて注目が集まっている。同校校長である奥平博一氏に話を伺った。

通信制と通学制を使い分ける

奥平博一

奥平博一

学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校校長
大学時代は発達心理学を学び、卒業後は公立の小中学校に教員として勤務。民間教育に面白みを感じ学習塾に職場を移し、小中学生の受験指導、新規教室の開校準備業務などに従事。30年以上にわたる教育関連事業の経験を経て、2014年10月、通信制高校の新たな可能性を信じてドワンゴに入社、すぐに沖縄へ移住し「N高等学校」の設置・開校準備に奔走した後、初代校長に就任。

2016年4月に開校した学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校。開校以来、インターネットと通信制高校の制度を活用した新しい学校というイメージを打ち出してきた。入試制度を設けず広く生徒を募り、成績優秀層からスポーツが得意な生徒など、多様なバックボーンをもつ生徒が入学している。開講当初1,482人だった在校生も、2020年4月現在は14,702名に達し、同校がめざす通信制でも全日制でもない「新しい学校」が高校選択の一つとして子ども達に広まっている。新型コロナウイルス感染症の拡大を機にオンライン教育を導入する学校が増える中で同校が実践してきたオンライン教育への注目も高まっている。

N高等学校校長の奥平博一氏は、「本校は開校以来、オンライン教育を導入していますが、オンライン教育がリアル教育より…

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