自立した学習者を育成する、オンライン教育の進め方

大学生や中学・高校生と異なり、小学生は集中力やモチベーションの維持の観点からオンライン授業は特に難しいという指摘がある。本稿では、小学校でのオンライン授業のポイントを解説する。

オンライン授業の4つの型

樋口 万太郎(ひぐち・まんたろう)

樋口 万太郎(ひぐち・まんたろう)

1983年大阪府生まれ。大阪府公立小学校、大阪教育大学附属池田小学校を経て、京都教育大学附属桃山小学校に勤務。全国算数授業研究会幹事、関西算数授業研究会(会長)などに所属。教科書『小学校算数』(学校図書)編集委員 『子どもの問いからはじまる授業』(学陽書房)『算数7つの決めゼリフ』(東洋館出版)など著書多数

この4月から学習指導要領が本格実施になりました。今回の学習指導要領では、コンテンツベース(知識・内容中心)からコンピテンシーベース(資質・能力中心)への学力観の転換が求められています。

オンライン授業を行うときには、教室で行っていた授業(以下、リアル授業)をそのまま取り入れないことやコンテンツベースの授業をしないことが、オンライン授業を失敗しないためのポイントになります。

オンライン授業では、リアル授業とは違い、子どもの活動に時間がかかります。そして、ビデオ機能ではお互いの顔を見ることはできるものの…

(※全文:2145文字 画像:あり)

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