大学教育は文理融合の時代へ 高い目線で目標を持てる女性を育てる
創立から100年、『女性が人生を拓く力をつける大学』として進化し続けてきた昭和女子大学。予測不能な時代における高等教育の在り方、AI人材、理系人材の必要性、女性のキャリア教育、新型コロナへの考え方など、2020年度から新学長に就任した小原奈津子氏に聞く。
変わりゆく大学教育
──創立100周年の節目に新学長に就任されました。コロナ危機の最中、VUCA時代の教育ビジョンについてお聞かせください。
小原奈津子
学生には、主体的な学習と能動的に考える力、失敗を乗り越える力を身につけてもらいたいと思っています。VUCA時代と言われる中で、多様な価値観を認め、自分のアイデンティティを大事にするような人材の育成を目標にしています。
昭和女子大学は、創立時から文系の大学で、長い間家政学と人文学が主体でした。その後、社会ニーズに合わせ社会科学系にも分野を広げてきました。もともと文系の大学だったこともあり、学生の中には、高校3年生で数学をやってこなかった学生など、数学・理科をどこかで置いてきた学生もいます。
今後は「Society 5.0」の実現に向け、文理融合の中で、文系の大学に行くからといって理数を…
(※全文:4458文字 画像:あり)
全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。
※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。