リアルとオンラインのハイブリッド化に 必要な視点や考え方とは

新型コロナウイルス感染症の拡大により、多くの高等教育でオンライン講義が導入されている。教育においてリアルとオンラインはどう考えるべきか。オンライン教育等の意義やデメリットについて、立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長に伺った。

出口治明

出口治明

立命館アジア太平洋大学(APU)学長、
学校法人立命館副総長・理事
1948年三重県美杉村(現・津市)生まれ。72年京都大学法学部卒業、同年日本生命に入社。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを歴任。2008年ライフネット生命を開業し、代表取締役社長に就任。12年上場。社長、会長を10年務める。18年立命館アジア太平洋大学(APU)学長に就任。著書に『哲学と宗教全史』(ダイヤモンド社)、『全世界史(上下)』(新潮文庫)など多数。

ポストコロナの教育とは

──新型コロナウイルス感染症の拡大を機に教育含め社会はどのように変化していくのでしょうか。

14世紀にペストが大流行した後は、ルネサンスが欧州各地に広がりました。大きな自然現象が起きた後、歴史をみれば、社会が大きく変化してきたことがわかります。世界中で台風が吹き荒れているような現状が収束すれば…

(※全文:2442文字 画像:あり)

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