授業とは、先生の役割とは何か 問い直される学校の存在意義

コロナ危機で否応なく進むオンライン教育。教育 ICT コンサルタントとして、学校教育コンサルティングを行なうフューチャーインスティテュート代表の為田裕行氏に、リアル教育とオンライン教育、それぞれの価値と限界、可能性について聞いた。

オンライン授業は1つの手段

為田裕行

為田裕行

フューチャーインスティテュート株式会社 代表取締役
慶應義塾大学総合政策学部卒業後、大手学習塾企業へ就職。一斉指導、個別指導、合宿教育などの現場で鍛えられ、1999年フューチャーインスティテュートの設立に参画。東京都における教師への教材開発支援に関わり、現場への教育 ICT 導入の可能性を模索。幼稚園・小学校・中学校・高校・大学の教壇に立つと共に、学校の先生向けの研修プログラム設計、授業計画コンサルテーション、教育テレビ番組や幼児向け教材、サービスなどの教育監修を行っている。

新型コロナウイルス感染症の拡大で、全国的に学校の休校措置が長引いている。子ども達の学びを止めないためにも、オンライン学習への移行に注目が集まっている。

教育 ICT コンサルタントとして、学校教育コンサルティングを行なうフューチャーインスティテュート代表取締役の為田裕行氏は「オンライン授業はゴールではなく、1つの手段です。スムーズにオンラインに移行できるかどうかは、その学校がどんなスタイルの授業をやっていたかによるかと思います」と話す。

知識詰め込み型といわれる、先生が一方的に話して子どもたちに知識を教えるスタイルの授業が主体の場合…

(※全文:2470文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。