GIGAスクール端末 9月から12月に利活用状況の把握を検討 文科省

文部科学省が設置した「GIGAスクール構想に基づく1人1台端末の円滑な利活用に関する調査協力者会議」は6月9日、第1回会合を開催し、今年4月から全国の多くの小中学校で1人1台情報端末が配備された中で、学校現場における具体的な利活用状況の把握を、今年の9月から12月にかけて行う案を示した。 

同調査協力者会議は、GIGAスクール構想によって整備された1人1台端末の円滑な利活用の更なる促進に向けて、「一定の考え方」や「参考情報」等を整理・提供することを目指すことを目的として設置。検討事項として、(1)令和3年度における学校現場等の利活用状況等実態調査の設計、(2)教育における ICT 利活用を巡る民間等文献調査の収集・整理、(3)学校内/外における1人1台端末の利活用に関する「基本的な考え方」、「具体的な取組」、「留意事項」の整理・提示などを掲げている。

この中で、利活用状況等実態調査の設計では、小学校・中学校・高等学校等を対象に調査対象を抽出し、利用している学習場面、使用頻度や時間、使用する端末の機能等を調査項目に、2021年9月から12月にかけて調査実施、整理をする案が示された。抽出調査のほかに、実施教育におけるICT端末の導入・活用、児童生徒の学びの変容等に関する国内/外の先行的な調査研究事例の収集を行い、整理、分析を実施する「文献調査」や、協力者会議における議論に資するため、各分野の関係者ヒアリングを実施し、1人1台端末の円滑な利活用の観点から意見を聴取する「ヒアリング」を行うとしている。

同調査協力者会議は、上記の3点を、7月から12月にかけて実施し、令和3年度内の可能な限り早期に「1人1台端末の円滑な利活用の促進に向けた考え方」を整理・公表する、としている。

21.6.10news1

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