中学生の英語力、トップはさいたま市 文科省「英語教育実施状況調査」

文部科学省は「令和元年度英語教育実施状況調査」の結果を公表した。全ての公立小学校・中学校・高等学校を対象に毎年実施するもので、文科省は英語教育の状況について「生徒の英語力や授業改善等の指標が改善されており、地域差はあるものの、全体としては各学校・教育委員会の取組が成果を出しつつある」と評している。 

小学校の英語教育担当者は、学級担任が英語授業を担当する割合が昨年度よりも低下し、専科教師等や他小学校所属教師が担当する割合が上昇、ALTの人数及び授業関与割合も増加した。

中学校ではCEFR A1レベル相当以上、高校ではCEFR A2レベル相当以上を取得している生徒の割合は目標の50%には達していないが、経年で着実に改善が進んでいる。中学生英語力を都道府県・指定都市別で見ると、CEFR A1レベル相当以上の生徒割合が最多だったのはさいたま市(77.0%)、最低は愛知県(31.6%)だった。

さらなる英語力向上に向けて文科省は今後、教師の英語学習機会の充実や、児童生徒のICTを活用した英語学習の促進、学習評価の改善支援などに取り組んでいく。

結果概要や都道府県別の集計結果は文部科学省ホームページから閲覧可能。

https://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/gaikokugo/1415043.htm

20.07.21news1