柳川範之氏が語る、人生100年時代に求められる「独学」と「アンラーン」
リスキルやリカレントの盛り上がりとともに、最近注目を集める「独学」と「アンラーン」。生涯を通じて学び続ける時代を生きることが求められる今、必要な認識と心構えについて、自身も独学でキャリアを積み上げてきた東京大学大学院・柳川範之教授に聞く。
「一人で学ぶ」心構え

柳川 範之
東京大学大学院 経済学研究科・経済学部 教授
中学卒業後、父親の海外転勤に伴いブラジルへ。ブラジルでは高校に行かずに独学生活を送る。大検を受け慶應義塾大学経済学部通信教育課程へ入学、シンガポールで通信教育を受けながら独学生活を続ける。大学卒業後、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士(東京大学)。主な著書に『法と企業行動の経済分析』(第50回日経・経済図書文化賞受賞、日本経済新聞社)、『東大教授が教える独学勉強法』、『東大教授が教える知的に考える練習』(ともに草思社)など。
──「独学」での学びが注目されています。先生ご自身も長年独学で学びを深めてこられましたが、独学を進める心構えとは何でしょうか。
一番大切なことは、自分のペースで学ぶということです。最近では学校教育でも個別最適化が言われていますが、大教室の授業などでは全体のスケジュールに沿う必要があります。対して、独学のよさは、わかっているところは早く進め、よくわからないところにじっくり時間をかける、自分なりのスピードと理解度で学びを進められる点にあります。
社会人になれば、なかなか勉強が進まないときもあると思います。そういうときには、できるときにやればよく、できないときにはペースを落とせばよいのです。
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