⼩学校におけるキャリア教育の実践・VUCAの時代を⽣き抜く「4つの⼒」
『キャリア・パスポート』を活⽤して先進的なキャリア教育を実践する世⽥⾕区⽴尾⼭台⼩学校。⼦どもたちが他者や社会と「つながる」ことをテーマに据えた教育の実践について、校⻑の⽵内明⼦⽒、主任教諭の関根史朗⽒と本條禎之⽒に聞いた。
「つながる」をテーマに
4つの⼒を定義
世⽥⾕区⽴尾⼭台⼩学校がキャリア教育を開始したのは2015(平成27)年。今年で7年目になる。キャリア教育に取り組むきっかけとなったのは、2014(平成26)年の児童の意識調査の結果からだった。
「調査結果では、『自分にはよいところがある』『将来の夢や目標をもっている』などのポイントが低く、児童の自己肯定感が低いことが明らかになったため、何らかの取り組みが必要だと前校長はお考えになったのです。一方で、『学級みんなでやり遂げて嬉しかったことがある』『地域社会で起きていることに関心がある』『地域社会をよくするために何をすべきか考えることがある』の3項目のポイントは高かった。そこで、子どもたちがよりよい人間関係を築けるように、そして地域・社会とよりよく生きていけるように、『かかわり合い』の研究に取り組めば、子どもたちが自分に自信をもち、生き生きと学ぶ姿を目指せるのではと当時のキャリア教育がスタートしたのです。令和元年に私が着任したとき、前校長から、この課題感とキャリア教育が重なって本校の取り組みが始まったとお聞きし、その取り組みに深く共感するとともに、キャリア教育を推進することへの心の躍動感を感じたのを覚えています。そして今、本校でキャリア教育の研究が深く進んでいることに誇りと喜びを感じています」と、現校長の竹内氏は話す。「かかわり合い」は現在も同校のキャリア教育の根幹にあるという。
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