多様化する女性のリカレント教育 ライフステージに合わせ学び続ける環境を

p class="article_lead">日本女子大学は2007年に、キャリアにブランクがある女性の再就職を支援する「リカレント教育課程」を開設。昨年6月には、働く女性が職場でのステップアップを目指すためのコースも新設した。女性のライフステージに合わせたリカレント教育のあり方とは。

育児休暇から復帰する
女性へのサポートは重要

坂本 清恵

坂本 清恵

1981年 早稲田大学 第一文学部 日本文学専攻卒業、1987年早稲田大学大学院 文学研究科 日本文学専攻修了。埼玉女子短期大学、玉川大学を経て2006年より現職。2015年に日本女子大学生涯学習センター・リカレント教育主任を経て、2016年より同センター所長として社会人女性の再教育、再就職に取り組む。2019年より女性のためのリカレント教育推進協議会会長、2021年度から日本女子大学現代女性キャリア研究所所長を兼任。

「女性には会社で働き続けていても、与えられた仕事がルーティンワークで仕事の本質を理解せずに働いていて、それに不安をもつ人たちもいます。自分自身の仕事の本質を理解し、人生100年時代に働き続けるために、リカレント教育は1つの役割を果たせると思います」

日本女子大学教授で同大学生涯学習センター所長の坂本清恵氏は、こう指摘する。女性のライフステージとキャリア構築の関係には、“永遠の問題”が存在する。「結婚はともかく出産があると、いつの時代でも男性とは異なるキャリア形成のうえでの課題になります」。

このような中で女性がキャリアを継続するためには、パートナーや周囲がどの程度、それを理解してサポートできるかが重要になる。また、社会が急速に変化している現代は、育児休暇の間にも変化が進み、「このままでは復帰できない」と不安を感じる女性も増えているようだ。

(※全文:2158文字 画像:あり)

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