「国際化学オリンピック」で日本人生徒が銀メダル 文科省

文部科学省では、国立研究開発法人科学技術振興機構を通じて、国際的な科学技術コンテストに参加する若者を支援する事業を実施している。このたび、リモートにより開催された「第53回国際化学オリンピック(主催国:日本)」に参加した生徒が、銀メダル等全員メダルを獲得したと発表した。

国際化学オリンピックは1968年に東欧3か国(ハンガリー、旧チェコスロバキア、ポーランド)が始めた高校生の学力試験から発展した、1年に1度開催される「化学」の国際大会だ。参加資格があるのは高校生または高校と同等の学校(ただし高校相当の学年)に在学する20歳未満の生徒となる。

大会は世界の高校生が一堂に会し、化学の実力を競うと同時に親交を深めることを目的としている。毎年7月に10日間の日程で開催され、生徒らはそれぞれ5時間の実験課題と理論問題に挑戦する。2021年は日本が主催する大会であったが、COVID-19感染防止のためリモート大会となり、85か国・地域から312名の生徒が参加。5時間の理論試験のみが各国で行われ、実験課題は行われなかった。成績優秀者には金メダル(参加者の約1割)、銀メダル(同約2割)、銅メダル(同約3割)が授与される。

日本からの参加者は、小池佑弥さん(名古屋市立向陽高等学校3年)、竹本隆弘さん(洛南高等学校3年)、西浦洸平さん(京都府立園部高等学校3年)が銀メダル、一瀬陽日さん(東京都立小石川中等教育学校5年)が銅メダルを獲得した。

21.8.4news1

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