内田洋行・大久保社長インタビュー 学び方の変革に向けて

111年の歴史を持つ内田洋行は、1980年代から業界に先駆けて教育の情報化を牽引してきた。日本で初めて校内ネットワークシステムを納入するなど、当時から教育現場でネットワーク整備などに携わってきた大久保昇社長に、学び方変革や教育DX実現に対する思いを聞いた。

全国に先駆けて校内LANを導入
学び方に変革を起こした

大久保 昇

大久保 昇

株式会社内田洋行 代表取締役社長
1979年、京都大学工学部卒、株式会社内田洋行入社。教育システム事業部、教育総合研究所を設立し所長を兼務。 2014年より現職。一般社団法人日本教育情報化振興会(JAPET)副会長等を兼務。2019年「みやざき林業大学校」の名誉校長の委嘱を受ける。教職免許(理科)を持ち、過去20カ国以上の海外の教育機関を視察している。

1910年に中国・大連で創業した内田洋行。1925年、先端的な計算器として技術者必携のヘンミ式計算尺の開発で、学校現場の科学教育の普及に努めた。戦後1946年に理化学機器等の教材販売で学校市場に参入。1987年には岐阜県川島中学校において、日本で初めて中学校の全教室に校内LANを導入した。大久保氏は当時をこう振り返る。

「今のように映像や動画などはまだ表示できませんでしたが、学校の掲示板や外部のインターネットに接続したことで、生徒たちの文章力が飛躍的に上がりました。また、学力だけではなく、様々な事象を検索できることで思考力など本質的な力が身に付く感覚もありましたし、…

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