いき当たりばったりシステム? カレーのココイチが重視する「日々のこと」

カレーライス専門店のカレーハウス CoCo 壱番屋を運営する壱番屋。国内外へ幅広く展開するグローバル企業を一代で築き上げた同社創業者の宗次德二氏に、経営者に求められる能力や人材育成策について聞いた。

創業16年で全国展開達成 徹底した現場教育

――壱番屋の特色ある人材育成の取り組みをお聞かせください。

宗次 徳二

宗次 徳二

株式会社壱番屋 創業者
1948年、石川県生まれ。高校卒業後、八洲開発を経て、1970年に大和ハウス工業に入社。1973年不動産業岩倉沿線土地を開業。1974年喫茶店「バッカス」開業、1978年カレーハウス CoCo 壱番屋創業。1982年株式会社壱番屋設立、代表取締役社長就任。1998年同社代表取締役会長、2002年より創業者特別顧問となり、実質の引退。飲食業から転身し、NPO 活動やホール運営の傍ら、講演活動を行っている。

本部機能と店舗では、圧倒的に店舗従事者が多いです。店舗従事者は入社段階から5〜6年後に、フランチャイズ契約を結んで独立して自分の店を持つという目標がはっきりしています。社内の等級制度は11等級あり、見習いから始まって3等級くらいが店長クラスです。店長になるには通常で2〜3年かかります。仕事は少し大変ですが目標が明確なので、それを叶えようと頑張っています。

壱番屋は徹底した現場主義です。社員教育も特別なことはなくて、現場で鍛えられる現場教育です。年下の学生アルバイトや同僚に注意されて、悔し涙を何回も流して、もう明日辞めようと何度も思っては…

(※全文:2338文字 画像: あり)

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