カゴメの人材育成術 D&Iとイノベーションを推進

トマトの会社から野菜の会社への進化を目指すカゴメ。野菜ジュースだけでなく、生鮮野菜、調味料・食品、サプリメントなどを手掛け、健康寿命の延伸や農業振興・地方創生などの社会課題へのソリューション事業も展開する。同社の人材育成について、山口聡社長に聞いた。

感謝、自然、開かれた企業が、人材育成の起点

──御社の人材育成に関するポリシーについてお聞かせください。

山口 聡

山口 聡

カゴメ株式会社 代表取締役社長
1960年、静岡県生まれ。東北大学 農学部卒業。1983年に入社後、工場にて製造や品質管理、研究開発、食品マーケティング業務に従事。2015年イノベーション本部長、2019年取締役常務執行役員野菜事業本部長、2020年代表取締役社長に就任。社長就任以来、日本の野菜不足の現状を改善する活動である「野菜をとろうキャンペーン」を推進。

人材育成の取り組みは幅広いですが、そのポリシーでは企業理念が起点になっています。カゴメの企業理念は「感謝、自然、開かれた企業」という3つで、これは21世紀を迎えるにあたり、2000年に新しく作られたものです。

人材育成では、この「開かれた企業」という部分が大元になっています。この企業理念には解釈文があり、「開かれた企業」については、「私たちは、おたがいの個性・能力を認め合い、公正・透明な企業活動につとめ、開かれた企業を目指します」とされています。これが人材育成や人事制度…

(※全文:2284文字 画像:あり)

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