Withコロナ時代の初等中等教育のあり方を提言 日本経団連

日本経済団体連合会は7月10日、「Society5.0に向けて求められる初等中等教育改革第一次提言~withコロナ時代の教育に求められる取組み」を公表した。提言書ではSociety 5.0で求められる能力と教育の方向性を整理した上で、withコロナ時代に必要な新しい教育様式を確立するために短期的に求められる初等中等教育改革について取りまとめている。

 提言のポイントは大きく4つ。新型コロナの第2波に備え、オンライン授業と家庭でのオンライン学習が可能な環境を実現するために「全国でリモート教育が実施可能な環境の緊急整備」を求めた。「改訂学習指導要領が目指す教育の実現」では、「修得主義」をより重視した教育や、オンライン学習と学校での対面形式の学習とのハイブリッドな学習環境の必要性を強調した。

 また、「ICTを活用した新しい教育様式に対応できる教員の養成」としてICT活用力向上に向けた教員養成課程の見直しや働き方改革、外部人材活用などを求めた。「9月入学に向けた考え方」では教育水準の低下等を懸念して「慎重に検討すべき」としている。

 提言書の全文は経団連ホームページから閲覧可能。

http://www.keidanren.or.jp/policy/2020/063.html

20.07.13news2