グローバルに活躍できる教育者をオーストラリアで育成

留学サポート事業などを手掛ける Y&K Narita International school は、日本における保育士や教師の人材不足と質の低下の問題を解消するために、オーストラリアでの教育者育成に取り掛かっていると発表した。

オーストラリアでの日本文化を伝えるイベントの様子

オーストラリアでの日本文化を伝えるイベントの様子

多国籍の子どもたちが増加し、英語教育への期待も高まっている近年の保育現場では、留学経験のある保育士が求められることが増えている。しかし、単なる英語力だけでなく、多様な価値観のもとに自分の力で子どもたちを教えることのできる能力は、日本国内にいてはなかなか身に着けることが難しい。

そんな中、同社は実践力・指導力のある保育士や小学校教師などを育成するために、2016年から多文化が共生するオーストラリアへの留学支援を開始した。

具体的な留学サポートとしては、「英語+実習インターン+スキルアップ」という3つのステップで、半年~1年程度で教師としてのスキルを高めることを目標としている。まず3~6カ月かけて最低限の英語を学び、その後日本語指導のインターンとして、現地の子どもたちと触れ合う。現地の子どもたちは学び方や指導方法も一人ひとり異なっているため、教育の多様化を肌で感じることができるという。

さらにスキルアップを希望する場合には英語の資格を取ったり、日本語教師の資格を取ったりするサポートも行う。保育者専門の海外研修では、午前中は英語を学び、午後は保育園で研修をするプログラムを用意している。

インターン生の日本語指導風景

インターン生の日本語指導風景

同社は留学のメリットとして、海外生活で「多文化共生力」や「多様な価値観」を養えること、現地での日本語指導インターンやイベント参加により、「実践力」と「コミュニケーション能力」が鍛えられることなどを挙げる。留学により育成された人材は各教育機関へ繋げることで、人材不足解消に貢献できるという。