『先端教育』12月号「特集:ダイバーシティ経営と人材育成」発刊

11月1日、月刊『先端教育』2023年12月号が発行となりました。

特集1は、「ダイバーシティ経営と人材育成」をテーマにしました。これからの企業成長のためには、女性やシニア、外国人など多様な人材の活躍が重要となっています。また、ダイバーシティ経営の推進については、性別や年齢、国籍などの「属性の多様性」だけでなく、経験やキャリア、価値観など「能力や発想の多様性」への視点も欠かせません。本特集では、企業に求められる視点や考え方、人材育成の取組みについて紹介しています。

特集2は、「学校のウェルビーイング」を取り上げました。2023年6月に閣議決定された「教育振興基本計画」では、「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」がコンセプトの一つになっています。しかし、教師の長時間労働が課題となっているように、学校のウェルビーイング向上には多くの難問が山積しています。特集2では、有識者や教育現場を支援する企業・団体の取材を通して、ウェルビーイング向上への方策を考察しました。

地域特集は「静岡県」です。富士山をはじめとする山々と、海や川などの豊富な自然、熱海や伊豆半島などの観光資源にも恵まれた静岡県において、県の教育行政は、才徳を兼備した「有徳の人」の育成を目指し、探究学習に力を入れるとともに、静岡大学は「知と人材の拠点」として、文理融合型の教育研究を展開しています。また、民間においては、伊豆の自然を活かした環境教育やまちづくりを担う起業家人材の育成、新たなプログラミング教育など、時代の変化に応える数々の取組みが展開されています。静岡県を拠点に展開されている教育・人材育成の挑戦を紹介しています。

下記の記事は11月7日まで無料で公開していますので、ぜひご覧ください。

アンコンシャス・バイアスを減らして働きやすい組織をデザイン
荒金 雅子(クオリア 代表取締役)

教員の「働きがい改革」を目指す 高度専門職のための組織開発を
露口 健司(愛媛大学大学院教育学研究科 教授)

熱海の活性化を牽引し、チャレンジする人を増やす
市来 広一郎(machimori 代表取締役/NPO法人atamista 代表理事)

◆特集1 ダイバーシティ経営と人材育成

多様な人材が活躍できるためにダイバーシティ経営に必要な視点と実践

「多様性」の正しい理解が不可欠、覚悟とマネジメント能力が問われる
立教大学 経営学部 教授 尾﨑俊哉

最大の財産は「人」、能力を最大限発揮できる会社に
SCSK株式会社 執行役員 人事・総務分掌役員補佐 D&I・Well-Being推進担当 河辺恵理

アンコンシャス・バイアスを減らして働きやすい組織をデザイン
株式会社クオリア 代表取締役 荒金雅子

個性発揮と職場受入れに必要なインクルーシブ・リーダーシップ
東京経済大学 コミュニケーション学部 准教授 小山健太

企業が高い多様性を活かすカギは「ありがとう」と感謝を伝えること
東京女子大学 現代教養学部 専任講師 正木郁太郎

アンコンシャス・バイアスを可視化するeラーニングツール
株式会社チェンジウェーブ 上席執行役員 鈴木富貴

ダイバーシティの負の影響を認識し、適切な組織レベルでの対策を
南山大学 経営学部 教授 安藤史江

東大発スタートアップが男女賃金格差診断ツールを開発
東京大学エコノミックコンサルティング株式会社 コンサルタント 青野将大

ダイバーシティ経営 企業集

より深く知るための11冊

◆特集2 学校のウェルビーイング

ウェルビーイングな学校を目指していま教育現場に必要な実践とは?

教員の「働きがい改革」を目指す高度専門職のための組織開発を
愛媛大学大学院教育学研究科 教授 露口健司

ウェルビーイングな学校づくり教育現場に〈幸せ〉の風を
埼玉県上尾市立平方北小学校 校長 中島晴美

自律的な学校づくりを目指すプロジェクト型業務改善
株式会社先生の幸せ研究所 代表取締役 澤田真由美

対話による学校の組織開発が学校のウェルビーイングを高める
NPO法人学校の話をしよう 代表理事 寒川英里
NPO法人学校の話をしよう 代表理事 吉村春美

「怒り」を「楽しい」に変え教師も子どもも笑える“楽級”へ
大阪府大阪市立豊仁小学校 教諭 松下隼司

部活動の地域移行に向けて全国の実践研究事例の活用を

◆地域×教育イノベーション 静岡県

社会に貢献する「有徳の人」を育む
静岡県教育委員会 教育長 池上重弘

数字で見る静岡県の教育

文理融合を追求し「未来創成」を目指す
静岡大学長 日詰一幸

農林業経営のリーダー人材を育む
静岡県立農林環境専門職大学及び同短期大学部 学長 鈴木滋彦

自然体験で「生きる力」を育む
mata-ne(またね自然学校)代表 斉藤大輔

地域を探究し、新たな可能性を発見
一般社団法人シヅクリ 代表理事 山下由修

エンタメ型プログラミング教育を展開
エデュケーショナル・デザイン株式会社 代表取締役 脇田真太郎

熱海を活性化、挑戦する人を増やす
株式会社machimori 代表取締役/NPO法人atamista 代表理事 市来広一郎

元教員が設立、自律を育む「楽校」
藤枝みんなのミライ楽校 楽長 横溝一樹

地域に根差し、世界に通じる人を育てる
株式会社ライトハウスエデュケーション 代表取締役社長 松下一徳

近世の静岡県教育史 藩校と寺子屋

◆連載

巻頭言:“古典”と“対話”が社会・組織を変える
一般社団法人日本アスペン研究所 理事長/株式会社三井住友銀行 名誉顧問 北山禎介

フロントランナーの構想と実践:メタバース空間で誰もが自分らしく学べる学校を
株式会社MetaLab 取締役 田久保健太

戦略的経営と大学改革の未来:いま取り組むべき10の課題とは?

より良い社会をつくるための公共政策学:公共政策学という学問
中央大学 法学部 教授 秋吉貴雄

海外研究動向:「 トビタテ!留学JAPAN」で学生の英語力は伸びたのか?

海外進学のススメ:海外進学を支援する仕組みづくり
株式会社LOOPAL 代表取締役 田原佑介

学ぶ力を引き出す学習環境をデザインする:学び続ける教師を支える学習科学の挑戦
聖心女子大学 現代教養学部教育学科 教授 益川弘如

SDGs探究実践:生徒の内発的動機や情動を動かす
特定非営利活動法人青春基地 代表理事 佐野真知子

リスキリング最前線:科学に基づく英語学習法とは?
立教大学 異文化コミュニケーション学部・異文化コミュニケーション研究科 教授 中田達也

リカレント教育によるDX等人材育成:AIを活用できる人材を育成
関西学院大学 副学長、情報化推進機構長、工学部情報工学課程 教授 巳波弘佳

実務家教員という生き方:スポーツビジネスの知見を次代のために
新潟経営大学 経営情報学部 スポーツマネジメント学科 准教授/社会構想大学院大学 実務家教員養成課程 修了生 島田達人

理論と実践の架橋を目指して:成果を最大化する技法を開発
社会構想大学院大学 実務教育研究科1期生 小泉 雄

令和時代の教育デザイン:小学館「きみの名前がひける国語辞典」
日本デザイン振興会 常務理事 矢島進二

◆イベント&コラム
TOPICS
社会構想研究科の教育プログラム
社会構想通信
BOOKS『 AI時代を生き抜くということ─ChatGPTとリスキリング』

231101news1