退職してもつながりを維持、キャリアが断絶しない社会へ

終身雇用が前提でなくなり、転職する人は増えているものの、依然として「退職者は裏切り者」といったネガティブなイメージも根強い。企業と個人が退職後も良好な関係を築くことができれば、将来の協業や再雇用も可能になり、個人はキャリアの選択肢を広げることができる。

退職で終わらない関係づくりが、キャリアの選択肢を広げる

鈴木仁志

鈴木仁志

株式会社ハッカズーク
代表取締役 CEO
カナダのマニトバ州立大学卒業後、アルパイン株式会社を経て、T&G グループで法人向け営業部長・グアム現地法人のゼネラルマネージャーを歴任。帰国後は人事・採用コンサルティング・アウトソーシング大手のレジェンダに入社。2017年ハッカズークを設立し、アルムナイとの関係を築くプラットフォーム『Official-Alumni.com』やアルムナイ特化型メディア『アルムナビ』を運営。自身がアルムナイとなったレジェンダにおいてもフェローとなる

総務省の労働力調査によると、2019年の転職者数は351万人と過去最多を記録した。雇用の流動性が高まり、退職による損失が拡大する中で、企業が退職者と良好な関係を維持するアルムナイ・リレーションが注目されている。アルムナイとは、その企業を退職した OB・OG を意味する言葉だ。アルムナイに特化した事業を展開するハッカズーク、鈴木仁志 CEO は「キャリアが断絶しない社会をつくりたい」と語る。

「会社で働いていると、その会社だからこそ発揮できるスキルや知見も培われますが、退職して完全に関係を断ってしまうと、個人が持つそういった資産が失われてしまいます。辞めた後も会社とのつながりを維持して、将来の…

(※全文:2198文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。