退職してもつながりを維持、キャリアが断絶しない社会へ
終身雇用が前提でなくなり、転職する人は増えているものの、依然として「退職者は裏切り者」といったネガティブなイメージも根強い。企業と個人が退職後も良好な関係を築くことができれば、将来の協業や再雇用も可能になり、個人はキャリアの選択肢を広げることができる。
退職で終わらない関係づくりが、キャリアの選択肢を広げる
鈴木仁志
総務省の労働力調査によると、2019年の転職者数は351万人と過去最多を記録した。雇用の流動性が高まり、退職による損失が拡大する中で、企業が退職者と良好な関係を維持するアルムナイ・リレーションが注目されている。アルムナイとは、その企業を退職した OB・OG を意味する言葉だ。アルムナイに特化した事業を展開するハッカズーク、鈴木仁志 CEO は「キャリアが断絶しない社会をつくりたい」と語る。
「会社で働いていると、その会社だからこそ発揮できるスキルや知見も培われますが、退職して完全に関係を断ってしまうと、個人が持つそういった資産が失われてしまいます。辞めた後も会社とのつながりを維持して、将来の…
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