複業で成功するために必要なこと 会社に頼れない時代のキャリアデザイン

副業解禁の流れが本格化しているものの、その変化に対応して自律的なキャリアを開拓できている人はまだ一部にすぎない。副業導入の課題と企業側に求められる取り組み、個人が上手に複業を始めるためのポイントについて、複業研究家の西村創一朗氏に話を聞いた。

令和の時代は、「副業前提社会」になる

──これからの時代、なぜ副業が重要になるのですか。

西村創一朗

西村創一朗

株式会社 HARES CEO/
複業研究家/HR マーケター
2011年に株式会社リクルートキャリアに入社後、複業で「二兎を追って二兎を得られる世の中を創る」をミッションに株式会社 HARES(ヘアーズ)を創業。しばらくは会社員兼経営者として活動後、2017年に独立。19歳で学生結婚し、現在3児(12歳/8歳/4歳)の父。NPO 法人ファザーリング・ジャパンの最年少理事も務める。2017年9月~2018年3月「我が国産業における人材力強化に向けた研究会」(経済産業省)委員を務めた。著書に『複業の教科書』(ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)がある。

今、会社にキャリアを依存するのが難しい時代になっています。終身雇用が崩れていく中で、自己研鑽に励んで自分自身をアップデートしていく、エンプロイアビリティ(雇用され続ける力)を高めていくことが重要になっており、副業したり独立してフリーランスになる人は増えていくでしょう。

この5年程で働き方をめぐる状況は大きく変わりました。長時間労働の是正や働き方改革関連法案の施行のほか、2018年1月にはモデル就業規則が改定されて副業が原則容認され、副業・兼業のガイドラインも公表されました。

5年程前の調査では、8割以上の会社が副業禁止でした。それが2019年の日経新聞調査では、約5割もの企業が副業を容認しています。今後も副業解禁の流れは加速し、令和時代は…

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