「ワンノッチ・キャリアシフト」で人材のミスマッチ解消へ

新型コロナウイルス感染症の影響で、デジタル技術の浸透が急速に広がっていく中、「失業が増え、デジタルを担う人材は不足する」という人材のミスマッチ拡大が懸念される。これを解消するためには、細かなスキルアップによる「ワンノッチ・キャリアシフト」を促進していくことが求められる。

武田 洋子

武田 洋子

株式会社三菱総合研究所 シンクタンク部門副部門長(兼)政策・経済センター長
米国ジョージタウン大学公共政策大学院修士課程修了。1994年日本銀行入行。2009年株式会社三菱総合研究所へ入所し、2017年政策・経済研究センター長に就任。2020年10月より現職。財政制度等審議会財政制度分科会委員、産業構造審議会委員、労働政策審議会臨時委員、行政改革推進会議構成員、税制調査会委員等に就任。

三菱総合研究所は10月19日、「目指すべきポストコロナ社会への提言─自律分散・協調による『レジリエントで持続可能な社会』の実現に向けて─」と題する提言書を公表した。

「新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大を踏まえ、今年4月に行った提言では、企業の資金繰りや雇用の支援を中心に緊急対応策を掲げました。そして7月には、目指すべきポストコロナ社会像を描いた提言を出し、これに肉付けしたのが今回の提言書となります」

三菱総合研究所シンクタンク部門副部門長(兼)政策・経済センター長の武田洋子氏は、この提言に至った経緯について…

(※全文:2015文字 画像:あり)

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。