ポストコロナのキャリア戦略 希少性×市場性+WILLを

新型コロナウイルスは、私たちの働く環境に劇的な変化をもたらした。コロナ以降、キャリア観や転職市場にはどんな変化があったのか。第3波の到来が危惧されるなか、キャリアとどう向き合えばいいのか。キャリア形成に詳しい morich 代表取締役の森本千賀子氏に聞いた。

コロナ危機をチャンスと捉え、転職市場で積極採用の動きも

森本 千賀子

森本 千賀子

株式会社 morich 代表取締役
1993年リクルート人材センター(現リクルートキャリア)に入社。転職エージェントとして、3万名超の転職希望者と接点を持ち、2,000名超の転職に携わる。累計売上実績は歴代トップ。2017年3月に株式会社 morich 設立、代表取締役に就任。リクルートを2017年9月で卒業し、同年10月に独立。エグゼクティブ層の採用支援を中心に、転職・中途採用支援ではカバーしきれない企業の課題解決に向けたソリューションを幅広く提案している。また、現在は NPO 法人の理事、大学講師など幅広く活躍。

コロナ禍以降、ここ数年「売り手市場」が続いた求人市場は一変。完全に「買い手市場」へシフトし、新卒採用に二の足を踏んだり、中途採用をストップする企業が目立つ。

「特に落ち込みが大きいのは新卒や第二新卒層の中途採用です。コロナ禍で社会構造が大きく変化するなか、多くの企業は、経験の浅い若手をポテンシャル重視で採用する余力がない状態です。そのため、以前にも増して即戦力を重視し、一定の経験やスキルを持つキャリア採用にフォーカスが当たっています」

こう指摘するのは、転職エージェントの株式会社 morich で代表取締役を務める森本千賀子氏だ。2020年9月の有効求人倍率(季節調整値)は…

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