『月刊先端教育』25年4月号「人材が流動化する時代の採用・育成・配置 変わる雇用、成長する組織」発売

3月1日、『月刊先端教育』2025年4月号「人材が流動化する時代の採用・育成・配置 変わる雇用、成長する組織」が発売されます。

近年、人手不足や生産性の低迷を背景に、終身雇用制に代表される従来の雇用システムや賃金制度、採用慣行の見直しが進んでいます。就業意識の変化や働き方の多様化もこれに拍車をかけています。

組織と個人の関係が、「人材版伊藤レポート」の表現を借りれば「囲い込み型」から「選び、選ばれる関係」へと変わっていく中、企業には、そして個人には何が求められているのでしょうか。

このような問題意識から、特集1は「人材が流動化する時代の採用・育成・配置」をテーマにしました。有識者への取材・寄稿を通じ、雇用をめぐる日本社会の動向や課題に肉薄するとともに、組織と個人の共進化のために必要な事柄に迫りました。

特集2は「探究学習のデザインと実践」をテーマにしました。

1998~1999年の学習指導要領改訂で「総合的な学習の時間」として導入され、2017~2019年の改訂で一層重視されるようになった探究学習。

「①課題の設定→②情報の収集→③整理・分析→④まとめ・表現」のプロセスにもとづき、発展的に繰り返していくことが求められていますが、「主体的な取り組みにならない」、「教材開発の負荷が大きい」といった声も聞かれます。

探究学習を実践する上で何が必要なのか、外部リソース活用、テーマ設定、持続可能な学校組織の作り方等に焦点を当てて探りました。

地域特集は「三重県」です。

伊勢神宮や熊野古道をはじめとする歴史・文化遺産を有し、美しい海が広がる伊勢志摩など自然にも恵まれた三重県。

県の教育行政は、一人ひとりの自己肯定感を涵養する教育に力を注ぎ、三重大学は、地域共創による教育研究を推し進めています。民間においても、人の成長を支えるコミュニティが創出されるとともに、学生起業家による挑戦や、外国人材の活躍を促進する取組みも始まっています。

三重県を舞台に展開される多様な教育・人材育成プロジェクトに迫りました。

以下の記事(2月28日21:00公開予定)は3月8日まで無料公開しています。ぜひご覧ください。

【特集1】人材が流動化する時代の採用・育成・配置 変わる雇用、成長する組織
VUCA時代に適応し生き抜くためのミネルバ式リーダーシップ開発
黒川 公晴(Learner’s Learner CEO)

【特集2】探究学習のデザインと実践
探究学習を支える持続可能な学校組織の作り方
登本 洋子(東京学芸大学大学院 教育学研究科・先端教育人材育成推進機構(教育・学習デザイン開発ユニット/教師教育高度化ユニット)准教授)

【地域特集】三重県
地域で「暮らす」体験を創出、スタディツアーで「教育」を問い直す
水谷 岳史(一般社団法人 旅する学校 理事/On-Co 代表取締役)



【特集1】人材が流動化する時代の採用・育成・配置 変わる雇用、成長する組織

採用・育成・処遇から考える人材の定着に必要な戦略とは?
編集部

賃上げをともなう幸せな労働移動こそ雇用流動化拡大の鍵
公益財団法人 連合総合生活開発研究所(連合総研)主幹研究員 中村天江

職場における「人の心理」を研究、人材の定着・育成を問い直す
名古屋大学大学院 経済学研究科産業経営システム専攻 准教授 鈴木智之

不確実な時代に求められるパブリンガル人材が生み出す価値
株式会社Publink 代表取締役社長 CEO 栫井誠一郎

国境、そして産学を越えた高度人材の流動がイノベーションには不可欠
九州大学大学院 経済学研究院 教授、同大学 科学技術イノベーション政策教育研究センター(CSTIPS)センター長 安田聡子

解雇規制と雇用の流動性の関係を再考する
中央大学 商学部 教授 江口匡太

個人の自己啓発を促進へ企業に求められる「実効性のある支援」
学校法人産業能率大学 総合研究所副所長 兼 マーケティング部長 佐藤雄一郎

VUCA時代に適応し生き抜くためのミネルバ式リーダーシップ開発
株式会社Learner’s Learner CEO 黒川公晴


【特集2】探究学習のデザインと実践

外部リソースを活用して未来を拓く探究学習をデザインする
編集部

未来を創る探究的な学びを推進 日立みらいイノベータープログラム
公益財団法人 日立財団 理事長 内藤理 
柏市立光ケ丘小学校 校長 荻村竜一
柏市立光ケ丘小学校 学年主任 江副雄太

管理職マネジメント力を強化し教科等横断的・探究的な学習を推進
編集部

探究学習を支える持続可能な学校組織の作り方
東京学芸大学大学院 教育学研究科・先端教育人材育成推進機構(教育・学習デザイン開発ユニット/教師教育高度化ユニット)准教授 登本洋子

米国発のデジタル・キャリア教育「WOZED」で創造的な探究を実現
株式会社ウィル・シード エドラボ!プロデューサー 須川健太郎

高校での探究活動におけるポイント テーマ設定と不正な行為への指導
秋田県立秋田高等学校 博士号教員 遠藤金吾


【地域特集】三重県

自己肯定感を涵養する教育を推進
三重県教育委員会 教育長 福永和伸

数字で見る三重県の教育
編集部

「地域共創大学」として独自性豊かな教育研究に力を注ぐ
三重大学長 伊藤正明

真珠養殖場跡地に「多様な知」を集積
うみらぼ株式会社 代表取締役 川野晃太

次代の精鋭が集うコミュニティを築く
株式会社Vivixy 代表取締役CEO 木村怜央

社会課題解決へ、人が集う拠点を創出
CO Blue Center オーナー/FOLK FOLK Inc. 代表取締役 東山迪也

スタディツアーで「教育」を問い直す
一般社団法人 旅する学校 理事/株式会社On-Co 代表取締役 水谷岳史

共創の場をつくり、人の前進を支える
株式会社 LEO 代表取締役CEO 粟生万琴

「人生を引き出す」教育を目指す
株式会社アクアプランネット 代表取締役 福政圭一

自治体と連携、外国人材の活躍を促進
株式会社StarBoard 代表取締役 矢部将勝


【連載】

巻頭言:DXの「X」を牽引するデジタル人材が重要
クールスプリングス株式会社 代表取締役/経済産業省「Society 5.0時代のデジタル人材育成に関する検討会」委員 三枝幸夫

企業の人材戦略:自ら挑戦する人材を育成し、「意志のある未来」を切り拓く
株式会社九州フィナンシャルグループ 執行役員 人事・総務部長 縄田聡子

GIGAスクール構想第2期:新たな端末で「GIGA2.0」に対応、メタバースで不登校支援にも力を注ぐ
レノボ・ジャパン合同会社 教育ビジネス開発部 部長/大阪教育大学 客員准教授 外山竜次

フロントランナーの構想と実践:学術的な専門性と知見を活かしEBPM推進を担う専門人材を育成
一般社団法人エビデンス共創機構 代表理事 伊芸研吾

戦略的経営と大学改革の未来:生成AI時代に考える新しい大学英語教育の在り方
京都大学 国際高等教育院 附属国際学術言語教育センター 准教授 金丸敏幸

新世紀の学び舎:国際平和文化都市「広島」で5つのコンピテンシーを育成する 叡啓大学
編集部

自著を紐解く:『優れたリーダーはなぜ、対話力を磨くのか?』
アンドア株式会社 代表取締役 堀井悠

SDGs探究実践:持続可能な食の未来を担う人材を「Slow Food Leaning Journey」
一般社団法人日本スローフード協会 代表理事 渡邉めぐみ

組織が変わるイノベーション人材の育成:知が共鳴する場「HUB」がイノベーションを生む
Human Hub Japan 代表 吉川正晃

リスキリング最前線:GX2040ビジョン実現のカギは人材育成強化や公正な移行の実現
編集部

VUCA時代のリカレント教育:森林を未来につなぐ資源として 時代に流されず、森をよみ、育む力
愛媛大学 大学院農学研究科 准教授 川﨑章惠

F-SOAIPで好循環と協創を:先進的自治体のF-SOAIP成果をEBPMへ――システム実装によるAI・DX化で好循環
埼玉県立大学 准教授、一般社団法人F-SOAIP実践・教育研究所 共同代表理事 嶌末憲子
国際医療福祉大学大学院 特任教授、同研究所 共同代表理事 小嶋章吾

教育CIOの最前線(新連載):地域における教育情報化の伴走者――「教育CIO養成課程」のめざす人材育成
社会構想大学院大学 准教授 橋本純次

社会構想への招待(最終回):社会構想のプロフェッショナル養成機関としての社会構想研究科
社会構想大学院大学 社会構想研究科 准教授 富井久義

レッジョ・エミリア・アプローチ:「共同性」と「創造性」を育む幼児教育
まちの保育園・こども園 ペダゴジカルチーム ディレクター/JIREA ボードメンバー 山岸日登美

令和時代の教育デザイン:新しい学びの形「ARどうぶつえん」
日本デザイン振興会 常務理事 矢島進二


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